トレードスタイルを知ることの重要性
「どうやったらFXで利益を出せるのか?」
「利益を出すためにどのようなテクニックがあるのか?」
と考えられている方は、まずどのようなトレードスタイルがあるかを知ることは、非常に重要です。
なぜなら、どのような優れた手法も、ツールも、皆さんの生活スタイルや考え方にマッチしなければ有効活用できないどころか、ストレスを抱える材料となってしまうこともあります。
そこで、今回はFXにどのようなトレードスタイルがあるのか典型的な内容をご紹介させていただきます。どのようなトレードスタイルがあるのかを知ることで、皆さん自身の考え方を整理してみてください。
FXのトレードスタイルの種類
FXのトレードスタイルは、我々KABUTO-Projecで提供しているような自動売買(ExpertAdvisor 通称EA)と、裁量取引(手動で取引を行う)とに大きく二分できます。
今回はこの中でも裁量取引に焦点を当て、典型的なトレードスタイルをご紹介します。
様々な見方がありますが、ここでは取引時の注文から決済までにかける時間の違いによって分類し、超短期で取引を行うスキャルピングトレードから半年から年単位で取引を行う長期トレードまでの概要をご紹介します。
4つのトレードスタイルと向いている方
トレードスタイルには、それぞれ特徴があり向き/不向き、必要資金の大/小が関わってきます。皆さんの状況にあったものを探して見てください。
スキャルピングトレード
■概要
- ごく短時間に取引をして薄い利益を積み上げていく手法
- 数十秒から数分の間のポジションを保有し取引を行う
■メリット
- ポジションを持っている期間が非常に短いので、リスクがあると判断した場合、
すぐに損切を行うことができる
■デメリット
- 次に相場がどう動くのかを見極め、短期間で利益を上げるために特にFXの知識・経験が求められる
- FXの経験・知識があり、相場がどのように動くか高い確度で予測ができる方
- 自身の利確・損切のルールを設定でき、迷いなく利確・損切を行える方
- 比較的時間に余裕があり、一定時間はチャートを確認できる方
デイトレード
■概要
- その日のうちに売買を終わらせる(前日のポジションを持ち越さない)
- ポジション保有期間はスキャルピングよりは長く数十分から数時間ほど保有する
■メリット
- 長期間ポジションを保有しないことで比較的リスクを抑えることができる
- 翌日にポジションを持ち越さない(持ち越すことが少ない)ため、夜寝られないなど
生活スタイルを崩す心配がない(少ない)
■デメリット
- 次に相場がどう動くのかを見極める必要があるため、FXの知識・経験が求められる
(ただしスキャルピングほどはシビアに見る必要がないと言われています。
例えば、レンジ相場などの場合には予想が外れても相場が戻ってくる可能性もあります)
- 一般的には初心者に向いているといわれている
- 一日数時間程度はチャートの確認ができる方
スイングトレード
■概要
- デイトレードよりもさらに長期間ポジションをキープしていく手法
- ポジションの保有期間は数日から数週間維持するケースもある
- トレンドをつかんでポジションを作ることで大きな利益を目指す
■メリット
- スキャルピングトレード、デイトレードと比較すると、チャートを確認する時間は短くてよい
- 一回の取引で大きな利益を上げることができる
■デメリット
- トレンド予想が外れた場合には損切額も大きくなりがち
- 一日のうちチャートを確認する時間があまりとれない方(会社員の方など)
- 比較的資金に余裕があり、多少の変動では資金ショートしない方
(若しくは資金を気にしなくてよいほど小さいロットで取引をされる方)
長期トレード
■概要
- 半年から数年ポジションをキープして利益を上げる手法
- スワップポイント(金利差による収益)も併用して利益を上げる
(通貨ペアによっても異なるため、詳細は別の記事にてご紹介しようと思います)
■メリット
- 一回の取引で大きな利益を上げることができる
(一般的には1000pips程度を狙うとされている) - 取引による利益の他、スワップポイントでの利益も得ることができる
■デメリット
- 長期的にポジションを保有するため、含み損過多による強制ロスカットされないだけの
多くの資金が必要 となる
- 長期トレンドを捉えることができ、FXを年単位の長期目線で考えている方
- 資金に余裕があり、多少の上下動では資金がショートしない方
(年単位で持つため小さいロットでも思わぬ含み損を持つ可能性があります。)
その他
これらのトレードスタイルの他、一定期間内の相場の上げ下げのみを予想するバイナリオプション、長期トレードでもご紹介したスワップポイントのみを狙っていく取引などがあります。これらについては、また機会を見て記事としていこうと思います。
なお、本記事では一般的な考えを記載しており、厳密には資金、各取引通貨単位の大きさ、経験・知識によって状況は異なります。