FXに興味を持ち始めた方へ

本記事はFXに興味関心を持ち始め、これから始めようと思っているけどなかなか始められていない方へ向けたものです。例えば以下のように思ったことはありませんか?

FXを始めようと思ってちょっと調べてみたけど、初見の用語だらけでよくわからない。。
FXは勉強することが多くて向いていないかも。。

せっかくFXに興味を持ち始めて調べたのに、ここで挫折するのはもったいないです!

今回はFXを始める際にまずはこれだけ覚えておけば大丈夫、といった基本用語をKABUTO-Projectが厳選して紹介いたします。前提となる資金に関わるものから口座開設、トレード、分析と各利用シーンに分けて用語を紹介いたします。

多くのFX用語がある中で、FXに興味関心を持ち始めた方が、効率よく用語を抑えることで、FX開始時の心理的負担が少しでも解消されると、嬉しく思います。

資金に関連する用語

証拠金

一般的にはFX口座に預けている残高を指しており、FX取引において新規の注文やポジションを維持するために必要なお金です。簡単にいうと、トレードをする際の担保のようなものです。証拠金は取引通貨の為替レートの水準によって変動します。

証拠金を知る上では、必要証拠金と有効証拠金の違いとそれらを元に算出した証拠金維持率を知ることが重要です。用語の違いを計算式や図を使いながら解説します。

必要証拠金や有効証拠金、残高など証拠金の関係性

必要証拠金

トレードを行うためにFX業者に預け入れなければならない最低限の金額です。

例えば、国内でのトレードの場合、現在個人のFX取引では4%以上の証拠金を預け入れる必要があります。レバレッジ25倍での取引を行う場合、100円/ドルのときに100万円分のトレードを行う際に必要な証拠金は4万円となります。

必要証拠金 = 取引数量 × 為替レート ÷ レバレッジ(倍数)

有効証拠金

口座残高に含み益や含み損を加えた金額のことです。なお、有効証拠金にはFX業者から付与されるボーナス(後述)も含みます。

有効証拠金 = 残高 + 含み損益+ ボーナス


口座残高(証拠金)

FX取引における資金のことです。入金額とトレードにより発生した損益の合計額となります。

残高 = 入金額 + 確定利益

証拠金維持率

必要証拠金に対する有効証拠金の比率です。どれだけ資金的な余裕を持ってトレードできているかを示す指標となります。一定の証拠金維持率を下回ると強制的にポジションが決済(強制ロスカット)されたり、追証が発生いたします。海外FX業者では一般的に、この証拠金維持率を目安にしてロスカットを設定しております。

証拠金維持率 =有効証拠金 ÷ 必要証拠金× 100%

口座開設時に覚えておくべき用語

レバレッジ

自己資本を元本として他人資本を活用し、取引額を自己資金以上に引き上げることです。レバレッジを直訳すると「てこの原理」と訳されます。レバレッジをかけることで手元にある資金の何倍もの金額の取引を行うことができます。よって、必要証拠金はレバレッジが高くなるほど低額になります。

FXは高いレバレッジでトレードを行うことができるため、多くの個人トレーダーがトレードに参加する理由の一つとなっております。利用できるレバレッジの倍数は業者によって分かれており、また、国内においては規制があることから、国内より海外の方が高レバレッジの取引ができるとされております。

例)10万円を元手にドルの買い注文を実施する場合のレバレッジごとの収益の違い

レバレッジ 購入可能なドル通貨 100⇒110(円/ドル)の場合の評価額推移 収益
なし(1倍) 1,000ドル 10万円⇒11万 1万円
25倍 25,000ドル 250万円⇒275万円 25万円
888倍 888,000ドル 8,880万円⇒9,768万円 888万円

以下の記事では高いレバレッジでトレードが可能な海外FX業者のレバレッジを比較しておりますので、興味のある方はこちらも合わせてご確認ください。

ロスカット

トレーダーの証拠金よりも損失(評価損)が大きくなりそうな時に、トレーダーの証拠金以上の損失を防ぐために自動で決済を行う仕組みです。強制決済とも言います。トレーダの資金を守るための仕組みであり、国内においては法律でも採用を義務付けられております。

追証(マージンコール)

追加証拠金をの略称で"おいしょう"と呼びます。証拠金を担保として行う取引の場合、一定の維持率(証拠金維持率)を下回ると、追加の証拠金を差し入れなければなりません。評価損が発生し、証拠金が証拠金維持率を保つために必要な額を下回った時には不足分の証拠金が追加で必要になります。


<追証が来た場合の対応事項>

  • 証拠金の差し入れ(入金)
  • ポジションの解消
スプレッド

FXには買値(ASK)と売値(BID)があります。この買値と売値の差がスプレッドです。スプレッドが小さいほど、利益が得やすくなります。スプレッドはFX業者によって異なります。

FXにおける買値(ASK)と売値(BID)の差であるスプレッド

以下の記事ではKABUTO-Projectが、自作のEA(ExpertAdvisor)を使用して、FX業者ごとのスプレッドの平均値、最小値、最大値の比較しております。興味のある方は合わせてご確認ください。

ボーナス

口座開設や口座開設後の入金時に提供される、トレード用の資金のことです。基本的にボーナスの出金はできませんが、ボーナスを利用してトレードし得た収益については出金は可能です。

ボーナスの種類として以下があります。

  • 口座開設ボーナス
  • 入金ボーナス
  • キャッシュバック(ロイヤリティボーナス)

海外FX業者ではこのボーナスを提供されていることが多いため、海外FXを利用する魅力の一つにもなっております。以下の記事でも海外FX業者ごとのボーナスを紹介・比較しておりますので、こちらも合わせてご確認ください。

スワップポイント

FX取引では2国間の通貨交換を行うと同時に金利の交換が行われます。各国で金利は異なるため、その差分を調整する必要があります。これがスワップポイント(金利差調整分)です。

各国の金利差分を調整するスプレッド

スワップポイントに関しての詳細は以下の記事でも紹介しておりますので、ご確認ください。

トレード時に覚えとくべき用語

ポジション

通貨を購入して保持している状態のことを指します。建玉(たてぎょく)とも言いますが、FX取引ではポジションと呼ぶことが多いです。FXでは「ポジションを持つ」「ポジションを建てる」と言った使い方をします。FX取引において決済をするまでの、通貨を保持している状態が「ポジションを持つ」状態です。逆に決済をしていない通貨を保持していない状態を「ノーポジ」と言ったりします。

また、トレーダーが通貨を解雇している状態を「買いポジション」、売り越している状態を「売りポジション」と言います。

買い(ロング)ポジション

安く買って、高く売ることを目的としたトレードです。FXではこのポジションを持つことを「ロング」と言ったりします。

売り(ショート)ポジション

買い(ロング)と真逆で高く売って、安く買い戻すことで収益を出す手法です。FXではこのポジションを持つことを「ショート」と言ったりします。

Lot(ロット)

通貨をまとめた通貨量の最小単位です。FX取引では通貨をまとめ買い、まとめ売りをすることが一般的です。1.0ロット=1万通貨とするように、ロットと言う単位によってまとめることで、桁数が大きくなりトレーダがー誤った注文をしてしまうことも防いでいます。

では、1ロットはいくらなのか?これはFX業者や通貨ペア、その時の為替レートによって異なるため、詳しくは各FX業者のサイトを確認することがオススメです。

Pips(ピップス)

Percentage In Points の略でピップス、ピプスと言います。為替の値動きの最小単位です。Lotと混同してしまうかもしれませんが、Lotは取引する通貨の通貨量に対する単位であるのに対し、Pipsは値動きに対する最小単位となります。

Pipsは、通貨の最小単位の1/100であり、また通貨ごとに最小単位は異なります。国内トレーダは以下の通り、日本円の場合と、取引量の多いドルの2パターンを知っておくといいでしょう。

日本円の最小単位は「1円」とされ、1pips=0.01円、1pips=1銭なので、「pips=銭」と同義と覚えれば良いと思います。

ドルの最小単位は「1ドル」ではなく「1セント」となります。1pipsは1セントの1/100、1ドルの1/10000になるため、「1pips=0.0001ドル」となります。

分析に関連する用語

チャート

チャートとは過去の通貨の値動きをグラフ化したものです。縦軸が通貨の価格、横軸が時間を表しております。チャートは多くのトレーダーが取引をした結果が積み上がった、”事実”を示しております。

そのため、その事実を利用して今後の相場の予測をしたり、トレーダーの群衆心理を予測する際に利用されます。一般的に、チャートはローソク足によって、表されることが多く、そこに、移動平均線やボリンジャーバンドなどの計算指標を組み合わせることで、チャートから様々な情報を読み取ることに役立てることができます。


過去の通貨の値動きをグラフ化したFXのチャート

※ローソク足や移動平均線などのテクニカル分析関連用語は別記事で紹介いたします。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズとは、国や企業などの経済活動状況を示す基礎的な要因や指標のことです。特に雇用・生産・物価などの基礎的な事項を指します。また、経済活動だけではなく、その裏にある政治や軍事なども、ファンダメンタルズに含みます。これらの事象や指標を分析し為替相場を予測するのがファンダメンタルズ分析です。

例えば、最近ではイギリスのEU離脱(ブレグジッド)のニュースは、ポンド相場に大きな影響を与えました。次に紹介するテクニカル分析と並ぶFX取引における分析手法の一つです。

テクニカル分析

過去の通貨の値動きをグラフ化したチャートを利用し、為替相場の予測をする分析手法です。テクニカル分析では試行回数が多いほど「過去のパターンが繰り返される可能性が高い」と言った統計的な考え方が根底にあるため、類似したパターンを探しながら相場予測を立てることが主眼となります。

テクニカル分析では、チャートに移動平均線、ボリンジャーバンド、RSI、MACDなどの計算指標を組み合わせながら、分析するのが一般的です。どのチャート形状の時にどの計算指標を見てどんな予測を立てるのかについては、様々な組み合わせがあり、多くのロジックなども出回ってますが、最終的には自身の経験に基づき最適なトレード方法を選択することが重要です。

※ローソク足や移動平均線などのテクニカル分析関連用語は別記事で紹介いたします。

まとめ

いかがでしたか?今回登場した用語を把握したら、わからないと言う不安が少しは解消されたのではないでしょうか。これを気にFXを始めてみようと思った方は、こちらの記事でFXの始め方を紹介しておりますので、合わせてご確認ください。

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